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「うちの子、算数が苦手で…特に割合が全然わからないみたい」
発達障害や不登校のお子さんを持つお父さん・お母さんの中には、算数でつまずいているお子さんの姿を見て、不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。特に、「割合」は多くの小学生が苦手意識を持つ単元の一つです。
「どうして割合ってこんなに難しいんだろう?」
それは、もしかしたら「割合」の本当の意味をきちんと理解できていないだけかもしれません。今回は、公認心理師である私が、難しい割合の概念をわかりやすくお伝えし、苦手意識を克服するための3つのステップをご紹介します。
「割合」でつまずきやすい3つのポイント
1. 用語が難しい
「10%」や「〇割」など、割合の学習は普段聞き慣れない言葉が多く、混乱してしまいがちです。また、「もとにする数」や「比べる数」といった言葉の定義も曖昧なまま進んでしまうことが、理解を妨げる大きな原因となります。
2. 文章題が難しい
割合の文章題は、何が「もとにする数」で、何を「求める数」なのかを読み解くことが難しいと感じるお子さんが多いです。文章を読んで式を立てるというステップでつまずいてしまい、苦手意識が強まってしまいます。
3. 生活の中で使わない
割合の概念が、日常生活と結びついていないこともつまずく原因の一つです。単に公式を覚えるだけでは、なぜこの計算をするのか、どんな時に使うのかが分からず、応用力が身につきません。
苦手克服!3つの解決ステップ
STEP① 対比表を使って用語を整理する
まずは、難しい用語を整理することから始めましょう。小数、百分率(%)、割合(〇割)の3つをセットで覚えてしまうことが効果的です。 この表を使い、親子で「0.5は50%で、5割だよ」といったように、声に出して確認する練習をすることで、言葉の概念が徐々に整理されます。

STEP② 公式「くもわ」を覚える
次に、割合を解くための強力なツール、「くもわ」の公式を使いましょう。
これは、「く」(比べる数)、「も」(もとにする数)、「わ」(割合)の関係を視覚的に理解できる便利な図です。
- 比べる数 = もとにする数 × 割合
- もとにする数 = 比べる数 ÷ 割合
- 割合 = 比べる数 ÷ もとにする数
この図を参考に、文章題を解く際に「何を求める問題か?」を考える練習をすることで、適切な式を立てる力が養われます。

STEP③ 生活の中で実際に使う
最後に、算数の概念を実生活に応用してみましょう。例えば、買い物の際に「3割引だったら、いくらになるかな?」と一緒に計算したり、料理の時に「牛乳を10%減らしたら、どれくらいになるかな?」と考えてみるのも良い練習になります。
このように、身近な場面で割合を使う練習をすることで、お子さんは「あ、なるほど!」という感覚を身につけ、「割合は難しいもの」という固定観念を打ち破ることができます。
まとめ
割合が苦手なお子さんには、「なぜつまずいているのか?」を一緒に考え、それに合わせた具体的な解決策を実践していくことが大切です。
- 用語を整理する
- 公式「くもわ」を覚える
- 生活の中で使う
これらのステップを通じて、お子さんの「わかった!」という喜びを増やしていきましょう。私たち「ラーンメイト」は、お子さんの発達の特性に合わせた学習方法や、苦手なことにも楽しくチャレンジできる教育方法を提案しています。ご質問やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお声がけください。