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2026年2月28日に開催された保護者向けセミナー「日本語と英語の読み書き困難の背景から考える学習のつまずきと支援」では、帝京大学教育学部講師・銘苅実土先生を講師にお迎えし、読み書き困難の背景と支援の視点について学びました。努力不足ではなく、情報処理の特性や言語の構造が影響している可能性を、日本語と英語それぞれの特徴から解説。一人ひとりの特性に合わせた指導や合理的配慮の重要性についても理解を深める機会となりました。
「何度やっても覚えられない…」その背景にあるもの
「こんなに練習しているのに、どうして覚えられないのだろう」——
保護者として、そんな思いを抱いたことはないでしょうか。
銘苅先生は、読み書きは学習の“土台”であり、つまずきが積み重なると学習全体に影響すると語られました。授業内容は理解していても、問題文が読めなければテストで実力を発揮できません。書けなければ評価につながらないこともあります。
読み書きの困難さは、学習意欲や自己肯定感にも関わる大きなテーマなのです。
努力不足ではなく「情報処理の特性」
読み書きの苦手さの背景には、見る力と聞く力のバランス、視覚認知、眼球運動、処理速度など、さまざまな要因があります。
視覚優位で聴覚処理が苦手な子は「読めない・書けない」に。
聴覚優位で視覚処理が苦手な子は「読めるけれど書けない」に。
同じ“漢字が苦手”でも、理由は一人ひとり違います。
「なぜできないの?」ではなく、「どこに困りがあるのだろう?」と視点を変えることが、支援の第一歩になると感じさせられました。
日本語と英語、それぞれのつまずき方
日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字と積み重なっていく言語です。ひらがなの読みが安定しないと、漢字の読み書きにも影響します。また、漢字の部品とカタカナの類似性に気づけないことが、書字の難しさにつながる場合もあります。
英語では、ローマ字の理解が土台となり、そこから単語の綴りの規則性への気づきへと発展します。「繰り返し書けば覚える」という方法が合わない子もいること、規則を明示して教えることの重要性が示されました。
「何を」「どう」教えるかを見直す
支援で大切なのは、その子の得意な情報処理を活かすことです。見ることが得意なら視覚的に、聞くことが得意なら音声を活用する。順序を整理し、規則を丁寧に伝える。
一律の方法ではなく、「この子にはどんなやり方が合うだろう」と考えること。その積み重ねが、子どもの「分かった」という実感につながっていきます。
苦手さを責めるのではなく、学び方を調整する——その視点の大切さを改めて感じる時間となりました。
合理的配慮という選択肢
セミナーの終盤では、合理的配慮についても触れられました。
トレーニングや支援には時間がかかります。その間、子どもが過度な負担を抱え続けないようにすることも大切です。たとえば、板書を写真で補う、テストで読み上げを行う、時間を延長するなどの配慮が考えられます。
配慮を受けることは“特別扱い”ではなく、その子が本来の力を発揮するための環境調整です。
読み書きの困難さは、可能性の限界ではありません。理解と適切な支援、そして必要な配慮があれば、子どもは自分らしい方法で学びを積み重ねていける——。そんな前向きなメッセージが心に残るセミナーでした。
子どもに合った学び方を、これからも
ラーンメイトでは、子ども一人ひとりの特性や困りごとに寄り添いながら、「どうすれば学びやすくなるか」を一緒に考えています。
今回のセミナーで改めて感じたのは、“できないこと”に目を向けるのではなく、“できるようになる方法”を探すことの大切さです。
読み書きが苦手でも、学ぶ力そのものがないわけではありません。
その子に合ったやり方が見つかれば、表情や言葉が少しずつ変わっていきます。
これからもラーンメイトでは、専門的な視点を取り入れながら、保護者の皆さまと共に子どもたちの学びを支えていきます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
”保護者の方限定”で、セミナー資料を配布しております。ご希望の方は下記からダウンロードいただけます。
今後も保護者向けセミナーを開催予定です。
ご関心のある方は、ぜひホームページをご覧ください。
